XOM:エクソン・モービルはオイルメジャーとして世界最大級の企業です。
その売り上げや企業規模もかなりのもので、米国株の中でも高配当を維持しています。
XOMの企業の概要・配当金や配当利回りなどについて紹介をしていきます。
XOM:エクソン・モービルはエネルギーセクター
の中でも最大級の企業です。
※2021/05/05時点で記事を修正しました。
XOM(エクソン・モービル)とは
XOM:エクソン・モービルは米国最大のオイルメジャーとして石油やガスの探査、生産という上流部分から、輸送・保管などの中流、さらには精製や製品の販売といった下流まで一貫した垂直統合型で石油事業を営んでいる企業です。
XOM(エクソン・モービル)の企業概要
アメリカ合衆国テキサス州に本社を置く、総合エネルギー企業です。現在は石油生産は5社(アメリカ企業は2社)に統合されています。2020年4~6月期決算でみるとエクソンが売り上げトップです。世界200ヵ国以上で事業を展開しています。
前身であるエクソンとモービルは、ともに第二次世界大戦後から1960年代まで、国際石油資本(メジャー)の1つでした。1999年に両社が合併してエクソンモービルとなっています。
日本ではエクソンモービルのブランドである「エッソ」・「モービル」に加え「ENEOS」も展開し、2005年時点でこれら3ブランドのガソリンスタンドを5,917軒展開しています。
XOM(エクソン・モービル)の銘柄について
昨年まではダウ工業株30種平均の構成銘柄に組まれてましたがダウ工業株30種平均の構成銘柄からも外れてしまいました。ダウ構成銘柄であるアップルが株式分割することでITセクターの構成ウエートが大きく低下することから、セールスフォースを採用したためです。
エネルギーセクターのXOMからIT系企業への入れ替えしたことで石油銘柄の地盤沈下を象徴していますね。企業全体の経営も環境重点志向の世界情勢に対して見直されることが予想されます。
エネルギーセクターは今後の経営は徐々に
厳しくなることが想定されます
新型コロナ影響やサウジアラビアとロシアの原油価格の全面戦争の影響もあり、昨年株価が急落しています。
エクソン・モービルの株価は2020年1月3日の時点では70.33ドルでしたが、3月20日には32.54ドルとなっています。
現在はある程度回復し、59.19ドル(※2021/05/15時点)となっています。配当金は一回あたり0.87ドルで年間3.48ドルの為、株価が32.54ドル時点ではなんと10%の配当利回りを超えていました。その時に購入できた方々はラッキーですね^^
XOM(エクソン・モービル)の業績
ここ数年、売上高、営業利益ともに右肩下がりとなっていて、今期も厳しい状況は続きそうです。
現在は先ほども述べた、コロナ影響や原油価格が大きく下落した影響を大きく受けている為ですが、今後も地球温暖化対策により再生可能エネルギーへの移行が加速し、石油事業自体に今後大きな成長が見込めていません。
石油需要は世界の人口が増えることもあり底堅いですが、環境に悪影響を与える企業を投資対象から外すESG投資の流れも出てきています。
アメリカの大統領が変わり、その動きは一層加速することが想定されます。
2020年1~3月期の業績で32年ぶり赤字はということで、原油価格の急落による経営悪化は当面続きそうです。
XOM(エクソン・モービル)の配当金は?
米国株XOM(エクソン・モービル)は連続増配を37年続けている連続増配株となっていましたが、昨年で増配は止まってしまいました。
現在の配当利回りは6.23%です。配当金は一回あたり0.87ドル。年間で3.48ドルとなっています。
今年の配当金の増配率は0%となっています。
減配しないのはさすがですが、原油価格の下落による業績悪化で、エクソンモービルの配当は今後どうなるは分かりません。
過去の配当金の増配率
年 | 増配率 |
2016 | 2.47% |
2017 | 2.67% |
2018 | 6.49% |
2019 | 6.10% |
今年は配当金の増配率は0%ですが、ここ3年平均すると4.2%となっています。
昨年は配当金が増配されていないものの、石油価格の状況と新型コロナの状況が回復すれば今年に再度増配されることが予想されます。
※過去に代表企業としてMO:アルトリアとXOMで過去データよりどちらが儲かるのか
比較しています。よければそちらの記事も参考にしてください。↓↓
XOM(エクソンモービル)の総括・まとめ
総括としては石油メジャーの一角エクソンモービルは売り上げ25兆円という超巨大企業ですが、コロナ拡大による原油需要減、原油価格の低下、再生可能エネルギーへのシフトと石油関連企業には逆風が吹き荒れています。高い配当金と配当利回りを維持はしているものの、
私自身はそういう政治的・経済的背景も踏まえたうえでも世界的な人口増加もあり、しばらくは底堅いと予想しています。魅力的な配当利回りや増配率・企業体系も踏まえしばらくは投資を続けていく予定です。
投資を考えている方はそういった企業背景も踏まえて投資していきましょう。
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