米国の高配当株として有名なMO(アルトリア)とXOM(エクソンモービル)について、過去の実績から
どちらに投資をした場合に儲けがより出ているのか?
という疑問に対して、実際にシミュレーションをしてみました!!
高配当株は本当に儲かるのか?という疑問に対しても
過去の実績上からは答えられる為、参考ください!!
※あくまでも過去情報を参考にしている為、今後もこうなる
というわけではありません
高配当株における運用損益の比較
米国株の中で高配当となっているMO(アルトリア)とXOM(エクソンモービル)
タバコ産業と、石油産業というどちらも
今後伸びていく業界の産業ではありませんが
生活の必需品となっている産業です。
新規参入しづらくメーカーが限られており、
現状は新たな設備投資をしなくても、
安定した収益をあげられる分野です!
じょん
どちらも高い配当利回りだから気になる銘柄だけど
実際に運用するとしたらどちらがいいのだろう?
その二つの産業での代表銘柄的な2社における
配当金と運用した場合の損益を過去5年間から算出してみます。
じょん
実際に運用してみたらどうなるかを過去実績から見てみよう!!
各銘柄の事業紹介
シミュレーションの前に過去にブログ内で紹介している
2銘柄についての企業紹介を参考ください。
<MOについて>
MOってどんな企業?
米国のたばこ産業の中で最大の企業です。
また高配当金でも有名で高い配当利回りを誇っています。
※詳細は以下のページ参照ください
<XOMについて>
XOMってどんな企業?オイルメジャーの中でも最大級の企業です。
こちらもMO同様に高配当金で有名で高い配当利回りを誇っています。
※詳細は以下のページ参照ください
過去5年から損益を算出
条件:毎年年初に100万ずつ購入する(2016-2020の5年間)
5年間の配当金は全て次年に同株を購入するのに使用する
5年経過後の運用実績を比較 (1$は110円とする)
じょん
参考例なので全く条件を合わせて求めてみます
MO:アルトリアの場合
MO | 株価 | 配当(1株) | 株数 | 株数計 | 残金 ($) | 年間配当 ($) | 損益 ($) |
2016 | 58.24 | 0.73 | 156 | 156 | 5.56 | 79.71 | 79.7 |
2017 | 68.23 | 0.75 | 134 | 290 | 33.456 | 152.25 | 1,790.4 |
2018 | 70.4 | 0.77 | 131 | 421 | 54.306 | 226.91 | 2,646.6 |
2019 | 50.3 | 0.82 | 186 | 607 | 16.425 | 348.41 | -5,467.1 |
2020 | 49.63 | 0.87 | 190 | 797 | 26.143 | 485.37 | -5,388.4 |
MO:最終結果 株数 797 株 損益-5,388.4$ 年間配当金 485.37$
2021年現在の株価で損益換算 -11,121$
→-9,105ドル ※2021/02/25現在
XOM:エクソンモービルの場合
XOM | 株価 | 配当(1株) | 株数 | 株数計 | 残金 ($) | 年間配当 ($) | 損益 ($) |
2016 | 74.69 | 0.73 | 121 | 121 | 53.51 | 61.831 | 61.8 |
2017 | 88.5 | 0.75 | 104 | 225 | 2.341 | 118.12 | 1,851.0 |
2018 | 86.75 | 0.77 | 106 | 331 | 15.966 | 178.40 | 1,635.6 |
2019 | 71.15 | 0.82 | 130 | 461 | 35.875 | 264.61 | -3,263.4 |
2020 | 70.33 | 0.87 | 133 | 594 | 37.599 | 361.74 | -3,279.6 |
XOM:最終結果 株数 594 株 損益-3279.6$ 年間配当金 361.74$
2021年現在の株価で損益換算 -15,423$
→-11,413ドル ※2021/02/25現在
2020年 MO:-5,388.4$ XOM:-3,279.6$
2021年(現在) MO:-9,105$ XOM:-11,413$
じょん
2020年時はXOMのほうが上回っていますが、
2021年に大幅に株価が下落したことにより
MOのほうが現在は価値が高いです!!
但しどちらも大幅に損していることが分かります。
現在は健康志向・環境志向に代わってきている為、
どちらも世間的に逆風が吹いている業界となっています。
MOは5年後(約5万ドルの投資)に年間485ドルという高い配当金となっています。
一方XOMも5年後(約5万ドルの投資)に年間362ドルと高配当金ではあるものの
MOには適わない結果となっています。
とはいえすぐには移行できないため、
タバコは加熱式タバコや、電子タバコ等のニコチンが出ない商品
エネルギーはクリーンエネルギー等の代替えエネルギーに
徐々に移行していくと思われます。
銘柄比較した結果のまとめ
今回の検証ではどちらも大幅に損していることになりますが、
その前の5年で実施したときには全く違う結果となります。
じょん
その前の5年間ではどちらも株価が上昇しています!!
また、今後は新型コロナが収束した場合は両産業も
株価がある程度は戻ることが想定されます。
(元の水準まで復帰するかは分かりませんが)
今回の検証で言えることは銘柄を選ぶうえで大事なことは、
現在の配当利回りだけで選ぶのではなく、
リスクを分散するために銘柄や産業を集中しすぎないことが重要
と考えます。
じょん
もし上記のように、この二つの銘柄のみに5年間で
1000万円運用した場合、-200万円の損益….
そうなるとショックが大きいですね
もちろんその産業の予測が立てられれば、
最も利益をあげることは可能ですが、かなり困難です。
現在の新型コロナのような流行する病気を予測することは
ほぼ不可能です。
その回避策の一つとしてS&P500やダウ工業平均に連動する
ETFを選ぶのも手段の一つです。
自分なりにやりやすい投資の形を見つけましょう!
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