住宅ローン減税はスゴイお得感がありますが、
実際のところ繰り上げ返済とどちらが本当はお得なんでしょう?
実例を交えて記述していきたいと思います。
住宅ローン減税その1
以前書いた住宅ローン減税の記事は以下です
住宅ローン減税と繰り上げ返済の比較

住宅ローン減税って本当にお得なの?
お得って聞くし、1%返ってくるけどお得なのかわからない
そんな疑問を抱えている人も多いと思います。
実際に実例を挙げて比較してみます。
条件1:ローン額5,000千万円、年利0.5%
ローン年数35年、減税年数10年(現在は13年)
例①.初期返済額0
結果:10年後のローン残高2,265万円
ローン年数 | 35年 |
ローン額 | 50,000,000 |
10年後のローン額 | 36,593,361 |
10年間の減税額 | 3,938,861 |
10年間のローン額の①との差額 | – |
返済額 | 10,000,000 |
ローン残高 (返済+減税込み) | 22,654,500 |
例②:10,000,000を初期に返済した場合(繰り上げ返済)
結果:10年後のローン残高2,274万円
ローン年数 | 35年 |
ローン額 | 40,000,000 |
10年後のローン額 | 29,274,689 |
10年間の減税額 | 3,414,521 |
10年間のローン額の①との差額 | 3,121,550 |
返済額 | 0 |
ローン残高 (返済+減税込み) | 22,738,618 |
結果:差額は9万円と大きな差は出なかったです
が、住宅ローン減税をフルに使ったほうがお得という結果になりました

5,000万円のローンを組んでいる人は
お得感が高くないんですね
では次に条件を少し変更して考えてみましょう!
条件2:ローン額4,000千万円、年利0.5%
ローン年数35年、減税年数10年(現在は13年)
例③:初期返済額0
結果:10年後のローン残高1,586万円
ローン年数 | 35年 |
ローン額 | 40,000,000 |
10年後のローン額 | 29,274,689 |
10年間の減税額 | 3,414,521 |
10年間のローン額の①との差額 | 0 |
返済額 | 10,000,000 |
ローン残高 (返済+減税込み) | 15,860,168 |
例④:10,000,000を初期に返済した場合(繰り上げ返済)
結果:10年後のローン残高1,627万円
ローン年数 | 35年 |
ローン額 | 30,000,000 |
10年後のローン額 | 21,956,017 |
10年間の減税額 | 2,560,891 |
10年間のローン額の①との差額 | 3,121,550 |
返済額 | 0 |
ローン残高 (返済+減税込み) | 16,273,576 |
結果:差額は41万円と差が大きくなりました。
その理由としては条件1では4,000万のローン額を超えており
住宅ローン減税で受け取れる限界を超えてしまっているからです。
(1%,最大40万まで)

4,000千万円以下のローンの人は
お得感が高いです。
住宅ローン減税と繰り上げ返済の比較結果まとめ
結果として5,000万円以下のローンの場合は
住宅ローン減税のほうがお得なことが分かりました。
但し、所得税などによっても全額還付を受け取れるかは
変わってしまうため、人によって変わりますが、
受取れる場合は繰り上げ返済せずに住宅ローン減税を
活用したほうが、最終的なローン額は減らせそうです。
また繰り上げ返済をせずにその貯金を9%で運用できていた場合
(※S&P500の10年間での上昇率平均で運用)
もっと大きな差となります。
例①:10年後のローン残高1,300万円
例②:10年後のローン残高2,243万円
年利9%で運用できていたとすると、943万円の差ができてきます。
もちろん順調に運用できていたことが前提となるし、
運用失敗して下がった場合はむしろ差が縮まるor逆転する可能性
もあります。
リスクとリターンはトレードオフの関係にあることが多いので、
自分にあった運用の仕方を考えましょう!!!
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