米国株のアルトリア・グループ【MO】について紹介していきます!!
MO:アルトリア・グループは米国No.1のたばこ産業メーカーで、高配当銘柄としてアメリカでも有名な銘柄です。下の記事で詳細な説明は行いますが、配当金の増配率が8.6%(過去10年平均)、MO:アルトリア・グループの株価は50.03$配当金は3.44ドルで配当利回り6.9%(※2021/5/21日現在)になっており、インカムゲインで多くの利益を上げられる可能性を秘めている銘柄となっています。
MOは2019年に電子タバコ企業JUUL※の影響を受けて、純利益が赤字となってしまいましたが、それ以外は黒字を続けており、その損失分も2,3年で取り戻せるほどの健全な経営を上げている企業です。但し近年は健康志向(タバコ需要の低下)を受けて、株価が下がってきています。絶頂期の株価(株価:77.79/2016年)と比べ、64%程へ落ち込んでいることが事実としてあります。
※電子タバコ企業JUULは一部商品において、販売停止処置が入り大幅な損失を受けてしまっています。
じょん
MOは米国株の銘柄で連続増配51年で
有名なタバコ産業の会社だね!
※2021/04/05時点で記事をまとめました
米国株:MO:アルトリア・グループ銘柄概要紹介
米国株のMO(アルトリア・グループ)はアメリカNo.1のタバコメーカーです。
タバコ・食品大手での売上高の世界第1位を誇っています!!!
MO:アルトリア・グループは高いシェアと強いブランドによって価格決定力があるため利益を安定させています。
配当金は配当性向を80%を保ち、年成長率を7~9%と定めている為、安定した増配を手掛けられている銘柄です。
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本社:アメリカ・バージニア州
設立年月日:1985年3月
売上:食品分野での売上高は世界第1位
従業員数:8,300人
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MO:アルトリア・グループはどんな会社?
更にはS&P500の指数算出の採用企業の一つです。
連続増配51年と高い配当利回り(配当金)と高い増配率を誇っています。
有名なたばこブランドを保有しており、「マールボロ」「フィリップ・モリス」「バージニアスリム」などのたばこブランドが有名です。
じょん
日本で言ったらJT:日本たばこ産業のような存在かな?
米国内でのタバコ販売がメインですね!!
MO(アルトリア・グループ)はワイン事業なども扱っていますが、売上の95%以上はたばこの販売です。
収益の大半がたばこ事業ということもあり、規制やルールの変更があると業績に大きな影響が及びます。
タバコ・食品大手での売上高の世界第1位を誇っています!!!
MO:アルトリア・グループの姉妹会社のPM(フィリップモリス)とは?
フィリップモリス・インターナショナル(PM)はマールボロ等のタバコを世界中で販売しているグローバル企業です。
MO=米国内、PM=米国外という形で事業を展開しています!!
MOは米国内100%となっています。
PMは本社は米国となっていますが、統括本部がスイスがあり、実態はスイスの会社となっています。
全世界で売り上げNo.1を誇るマールボロを含む6つのブランドを有しています。
売り上げとしては世界のたばこ企業の中でPMが2位、MOが5位となっています。
米国内と外で企業を分けている為、合算するとインペリアル・タバコ(イギリス)を抜いて世界1位のたばこ企業となります。
MO(アルトリア・グループ)の経営状況や配当状況
またMOは配当金の面でもかなり優秀な高配当株です。40年以上の連続増配が続けられています。営業利益率は40%近くとなっており、かなり安定した経営を行えています。
先進国のたばこ産業は近年売り上げは上昇していませんが
新規進入が厳しい為、安定した売り上げを得ることが
できています(健康ブームの影響があります)
ちなみに配当金増配率は8-10%程度の増配率で安定しており、今後も増配が続けることが期待されている銘柄です。
経営方針として、EPSで年率7~9%の成長と、配当性向80%を維持することを目標としています。
<※2021/4/14現在で、配当金は3.44ドル、配当利回り6.7%>
MOの株価は2017年のピーク77.28$から減少を続け、現在は65%の50$となっています。
昨年はコロナの影響もありMOの株価が30$台まで下がっていますが、そこから復調し現在の価格となっています。
今後もタバコ産業自体は世界の健康志向の影響もあり、先進国では需要低下が予想されますが、
発展途上国ではまだまだタバコ産業の上昇が期待されます。
とはいえアルトリアは米国内の販売に制限される為、今後の米国の政治判断などに大きく左右されそうです。
※現在は加熱式たばこのアイコスの販売が認可されたため、しばらくは底堅いと推測されます。
MO:アルトリア・グループの今後の経営は?
またMOは配当金の面でもかなり優秀な高配当株です。その中でもネックは市場のタバコ離れ。
新興国ではたばこ産業は伸びているものの、先進国では頭打ちになってきています。
アイコスなどの電子タバコが普及されるとどうしても利益率は落ちてくることが予想されるため、その時にどうなっていくかは要注意です。
とはいえ現在の利益率は高い状態で安定しています。(営業利益率は約30%)
MO:アルトリア・グループの現状の業績
MO(アルトリア・グループ)の業績は安定していて、配当利回りは6%を超える水準です。
その理由としては「たばこ事業」は設備投資がほとんど必要がなく、規制が厳しいため新規参入が難しく実質的に市場を独占している為です。
アルトリアの米国内シェアは47%で1位となっていて、市場を寡占しています
じょん
「たばこ事業」は
新しい企業が参入しづらいのは強みですね!
基本的には高い営業利益率を誇るMOですが、2019年は1兆円近い損失を計上したことから純利益がマイナスとなっています。
これは2018年に巨額買収した電子タバコメーカーのジュール・ラブズの評価額を見直しを行ったこと為です。
MO:アルトリア・グループの配当金はいくら?
MO(アルトリア・グループ)は配当金の連続増配を51年続けている高配当株となっています。
じょん
日本では連続増配1位が30年(花王)なので
かなり凄いことだと分かります!
現在の配当利回りは6.9%です。※2021/5/21現在/株価:50.03ドル
配当金は一回あたり0.86ドル。年間で3.44ドルとなっています。
MOの今年の配当金の増配率は2.4%となっていますが、
昨年までは高い増配率で推移しています!!
過去10年では増配率8.6%程となっていますが、
近年は増配率が落ち込んでいます。
じょん
2020年は新型コロナの影響もあり、世界経済全体が
落ち込んでいるので増配しただけでも凄いです
2017年 | 11.5% |
2018年 | 17.6% |
2019年 | 5.0% |
2020年 | 2.4% |
※一昨年は17.6%と高い増配率でした!!
今年は新型コロナと原油価格の暴落が多大に影響しています!!
(ロシアとサウジアラビアの協調体制を破談)
またMO以外の高配当株として過去に紹介している記事が他にもあるので見てみてください
他の高配当株としてはXOM等も
書いているのでよければ見てみてください!
MO:アルトリア・グループの過去の配当実績は?
MO(アルトリア・グループ)の過去配当金推移を並べてみました!配当金は10年前に比べ約2倍へ増加しています。
※過去10年間の増配率は平均8.6%です
現在の配当性向は80%程とかなり圧迫していますが、現状の会社の配当政策として、配当性向が80%を目標に掲げているので狙い通りの推移を続けています!
例えば1株:(現在株価で51ドル)を10年前に購入し、10年間保有した場合、23.86$の利益を上げられることになっています。
3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 計 | |
2009 | 0.32 | 0.32 | 0.35 | 0.35 | 1.34 |
2010 | 0.35 | 0.35 | 0.38 | 0.38 | 1.46 |
2011 | 0.38 | 0.38 | 0.41 | 0.41 | 1.58 |
2012 | 0.41 | 0.41 | 0.44 | 0.44 | 1.70 |
2013 | 0.44 | 0.44 | 0.48 | 0.48 | 1.84 |
2014 | 0.48 | 0.48 | 0.52 | 0.52 | 2.00 |
2015 | 0.52 | 0.52 | 0.565 | 0.565 | 2.17 |
2016 | 0.565 | 0.565 | 0.61 | 0.61 | 2.35 |
2017 | 0.61 | 0.61 | 0.66 | 0.66 | 2.54 |
2018 | 0.7 | 0.7 | 0.8 | 0.8 | 3.00 |
2019 | 0.8 | 0.8 | 0.84 | 0.84 | 3.28 |
2020 | 0.84 | 0.84 | 0.86 | 0.86 | 3.40 |
MO:アルトリア・グループの過去の増配率と10年後にはいくらになるのか?
MOの過去の配当金増配率と10年後の配当金予想
過去の配当金増配率から年平均の増配率を求めると以下になります。※2020年以前から実施
過去平均年数 | 増配率 |
1年(2020年) | 2.4% |
2年 (2019-2020年) | 3.7% |
3年 (2018-2020年) | 8.3% |
5年 (2016-2020年) | 8.9% |
10年 (2011-2020年) | 8.6% |
仮に最低の2.4%の計算だと10年後には配当金が現在の3.4ドル×2.4%*10年で4.31ドル
10年平均の8.6%の場合は10年後には配当金が現在の3.4ドル×8.6%*10年で7.76ドル
となります。
MO:アルトリア・グループの配当金予想から再投資も考慮した配当金推移は(増配率2.4%)
上記の今年の配当増配率2.4%を元に仮に株を10株保有していた場合の10年後の配当金を予想してみました。
※株価も2.4%の上昇を前提としています
年数 | 株価 | 株数 | 配当金(1株) | 配当金 | 配当金 (受け取り) | 残金 |
1年 | 44.63 | 10 | 3.40 | 34 | 24 | 24 |
2年 | 45.69 | 10 | 3.48 | 34.81 | 25 | 50 |
3年 | 46.78 | 11 | 3.56 | 39.20 | 28 | 31 |
4年 | 47.89 | 11 | 3.65 | 40.14 | 29 | 60 |
5年 | 49.03 | 12 | 3.74 | 44.83 | 32 | 43 |
6年 | 50.20 | 12 | 3.82 | 45.89 | 33 | 76 |
7年 | 51.40 | 13 | 3.92 | 50.90 | 37 | 61 |
8年 | 52.62 | 14 | 4.01 | 56.12 | 40 | 49 |
9年 | 53.87 | 14 | 4.10 | 57.46 | 41 | 91 |
10年 | 55.16 | 15 | 4.20 | 63.03 | 45 | 81 |
再投資をすることで株数は1.5倍の15株に増え、年間の配当金受取額は1.85倍の63.03ドルとなりました。
MO:アルトリア・グループの配当金予想から再投資も考慮した配当金推移は(増配率8.6%)
次は3年平均にあたる増配率の配当増配率8.6%を元に仮に株を10株保有していた場合の10年後の配当金を予想してみました。
※株価も8.6%の上昇を前提としています
年数 | 株価 | 株数 | 配当金(1株) | 配当金 | 配当金 (受け取り) | 残金 |
1年 | 44.63 | 10 | 3.40 | 34 | 24 | 24 |
2年 | 48.46 | 10 | 3.69 | 36.92 | 27 | 51 |
3年 | 52.61 | 10 | 4.01 | 40.08 | 29 | 80 |
4年 | 57.12 | 11 | 4.35 | 47.87 | 34 | 57 |
5年 | 62.02 | 11 | 4.73 | 51.98 | 37 | 95 |
6年 | 67.34 | 12 | 5.13 | 61.56 | 44 | 72 |
7年 | 73.12 | 12 | 5.57 | 66.84 | 48 | 120 |
8年 | 79.39 | 13 | 6.05 | 78.62 | 57 | 97 |
9年 | 86.20 | 14 | 6.57 | 91.93 | 66 | 77 |
10年 | 93.59 | 14 | 7.13 | 99.82 | 72 | 149 |
再投資をすることで株数は1.4倍の14株に増え、年間の配当金受取額は2.94倍の99.82ドルとなりました。
再投資と合わせることで配当金受取額は約3倍に増加します!!!
私の米国株MO:アルトリア・グループの保有状況は?運用損益も合わせて掲載します
ちなみに現在僕が持っている株数は227株
3月から急激に株価が上昇している為、利益が1,664.2ドルと15%以上の利益となっています。またその内訳として半数は配当金における利益となっています。運用損益の詳細は以下の通りです。
株価 | 51.0ドル |
投資総額 | 10,667ドル |
現状価値 | 11,526ドル |
今まで受け取った配当金計 | 805.2ドル |
累計損益 | 1,664.2ドル |
配当金は2020年現在一株は0.84$(一回あたり)となっているので、一回190$ほど。税金をさっぴくと135ドルぐらいですかね。ちなみに年間にすると540ドルとなりかなりの利益が期待できます。
現在株価:50.03ドル
一回当たりの配当金:0.84ドル
年間の配当金:3.36ドル
年間の配当金(税引き後):2.42ドル
今のところ今後の株価が爆上がりすることは考えづらい銘柄ですが、長期保有による高配当生活を狙っている方は現在の配当率の時が狙い目になりそうです。約8%程の配当率ですね。
米国株MO:アルトリア・グループの総括まとめ
総括としてはMOは営業利益も安定しており設備投資がほとんど必要なく、市場も独占していることを考えると多くのインカムゲイン(高配当)を受け取ることが期待できる株です
じょん
保有している投資家のほとんどは
インカムゲイン狙いだと思います
その反面、たばこ事業という今後の展開性が高くないセクターの事業が中心となっている為、今後の株価の上昇はあまり見込めずキャピタルゲインはさほど期待はできません。
事実2016年に78$程の株価になってから、今現在ではMO:アルトリア・グループの株価は50$付近と6.4割近くに低下しています!但しそれも2013年あたりから急激に上がり、元の値に落ち着いてきたというところでしょうか?その経緯からみても短期・中期的な保有には向かない銘柄です。
近年、コロナ影響化ではMO:アルトリア・グループの株価が1株:30ドル付近まで下がることもあり、昨年は非常に大きく株価が変動しています。
私自身は現状の株価から上昇していくと考えています。その理由としては現状の株価が月足の200SMA(200期間単純移動平均線)と同じ価格付近にきているからです。一般的にはそこから反発していくことが多いです。
また現在は従来のたばこ(紙巻タバコ等)販売本数が業界全体で縮小する中、無煙タバコや電子タバコといった製品の多角化しています。また、食品事業の比重が大きくなり、タバコのイメージのない会社づくりを目指しています。
そういった事業シフトの経営方針や今後のたばこ事業もふまえた上、長期保有を目的に投資をしている為、インカムゲイン(高配当)を期待し、MOへの投資・保有を続けていきます。
※将来は配当金による早期離脱を目指しています!!笑
じょん
目指せ早期リタイヤ!!!!
但し、政府の規制等によって事業におおきな影響を受けることが想定されるため、投資を検討されている方は米国のたばこ規制の動きも注視していきましょう!!
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